自分でも気がついていない
「無意識」の奥に人間の本音が
本性までもが潜んでいる・・
と言われています。

一体どんな本性なのでしょうか?

あえて性善説・性悪説でいうなら
あなたはどちら派ですか?

私が幼少から影響を受けてきたキリスト教は
唯一神教 (真理は一つ神は一つ) 。
「原罪」(人は生まれながらにして罪人)
をその中核的思想としてもっています。
その観点からは性悪説といえるでしょう。

振り返ってみても、私の思春期時代などは
罪人の自分(原罪)との葛藤と祈りであり・・(泣)
精神的には結構苦しいものだったと思います。。

仏教でも「四苦八苦」「四諦」を説きます。
人生とは苦しみに満ちているものだと。
難行苦行の末にも、悟りを開けるのはごく僅か・・
といった印象です。

前職で40代前半の頃、
同僚のマネジャーたちとの間で
性善説・性悪説の議論が
飛び交ったことがありました。

仕事のできるマネジャー達はその時
性悪説を語っていたのが印象的でした。

それは、頷けることでした。
なぜなら、仕事ができるということは
「疑うことができる」
「最悪の事態についても予測や準備ができている」
といった資質や能力をもっていることでもあるからです。

一方、人間心理学の祖、アブラハム・マズローは
人間の精神的本性は善であるか少なくとも中立的
と主張しています。

さて、思春期には「原罪」という命題と向き合い
ビジネス社会でもこのように育てられてきた私ですが

・・・ 実は「性善説」です。

もの心ついた頃から、無意識の奥深くでは、
人の本性は、愛・善などの、何か「よきもの」
という信じ込みと希望を持ち続けてきました。

そして今、私自身の使命を、
「真の自己を導きだす人」と捉えています。

一人一人のかけがえのない、その素晴らしい
本当の個性(本性)、本質的な存在(自己)を
見出し、思い出し、その本領を
発現させていくという天命です。

そこで、次の命題となるのが
その本性の発現を遮っている何かを
見極めることではないかと観ています。

そんな中、先日の日本医療催眠学会(萩原優理事長)の
メイン講師の天外伺朗氏が描いた次の挿絵が
大変タイムリーで印象に残りました。

この無意識層の構造図の一番根底には
聖なる層があります。

そこには、人によって、
仏性、真我、神などと呼び方が違うけれど・・
天外氏が「もう一人の自分」と表現している
「真の自己」がいます。

そしてなんと、その一つ表層の部分には
千と千尋に出てくるような・・
グロテスクで可愛い?モンスター達が。

一番上の意識層には、
少しおすまし気味のペルソナや倫理観、
人間社会に繰り広げられている愛憎などが
露出しているようです。

メンタルモデルとは
人が無意識下で行う7~8割の行動の判断軸。

「無意識に巣くうモンスターたち」の層と
関係が深いように思います。

梯谷幸司氏の著書
なぜかうまくいく人のすごい無意識
の中で「メタ無意識」として定義しています。

「自分をどのように見せるのかという器」
であると同時に

個々人が世界をどう理解し、
どう行動するかを方向づけ決定する

無意識下の「信じ込み」であると。

「メンタルモデル」にはパターンがあるのでしょうか?
モンスター層から聖なる層への次元上昇や
人間的成長のプロセスに型はあるのでしょうか?

次回のテーマにしたいと考えています。

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