早速ですが、今
最も新しい経営スタイルとして
世界中で注目されている

『ティール(TEAL) 組織』

について今回から取り上げてみたい
と思っています。

・「TEAL」とはそもそも何なのか
・あなたの組織や経営の現場にどう活かせるのか
・あなたとその人生にどう関係しているのか

という観点から考察してまいります。

このメールレターの読者の皆様
お一人お一人を思い浮かべますと・・
この新しい組織論・世界観を
共有させて頂くならば、
その唯一無二の天職や人生において
独自に活かして頂けるのではないか。

そのように思われ、
お届けすることにしました。

____________
ティール組織(進化型組織)
Reinventing Organization
(組織の再発明)
____________

「ティール」という新しい組織モデルが
「Reinventing Organization」
の邦訳版としてその実例と共に日本に
紹介されたのは2018年1月。

『ティール組織 –
マネジメントの常識を覆す
次世代型組織の出現』は、

7万部突破のベストセラーとなり
「ビジネス書大賞2019」経営者賞他
多数の賞を獲得して一大ブームを
起こしました。

これは、遡ること2014年に
ベルギーのフレデリック・ラルー氏が
自費出版した原著
『Reinventing Organization』
に端を発しているものです。

世界的にも
プロモーション活動をせずして
12ヵ国語に翻訳され
40万部を超えるという
組織論の本では異例の広がりを
みせているそうです。

ではなぜ今頃?なぜ私が?
と思われるかもしれません。

2019年9月末にある学会で
メインスピーカーの天外伺朗さんから
直接お話を聞く機会があったのですが
私にとって大変興味深い内容でした。

その内容とは、
人と社会の「実存的変容」(=進化・成長)
に関するものでした。

アメリカの思想家、ケン・ウィルパー氏他の
多くの学者に支持されている一つの仮説:
――――――――――――
はるか長い時間をかけた人類の意識の進化・発達と
一人の人間の誕生から死までの意識の成長・発達は
まったく同じ段階構造をたどる
――――――――――――
から紐解いた天外氏の
「意識の成長・発達のサイクル」図は、
大変興味深いものでしたが、
ティール組織論と同質のものとして
語られました。

そもそも『ティール組織』の原著
『Reinventing Organization
(組織の再発明)』自体、
K. ウィルパー氏のインテグラル理論に
照らして展開されている内容であり、

5つの組織モデルの組織の色分け:
レッド(赤)・コハク(琥珀)・オレンジ・
グリーン(緑)・ティール(青緑) は、

インテグラル理論で言及されている
人の意識の進化の段階の色づけに
なっているほどです。

その天外氏が主宰する塾の中で
『ティール組織』研究の第一人者で
2019年9月、F. ラルー氏の来日イベントを
主宰された嘉村賢州氏直伝の勉強会が
あることを知ったのです。

個人と組織・社会の成長・進化・変容は
まさしく私自身も探究中のテーマです。

『Reinventing Organizations:
A Guide to Creating Organizations
Inspired by the Next Stage of
Human Consciousness』

の邦訳版592ページを熟読し
そこで取り上げられている
企業事例の数々を一つ一つ丁寧に研究し、
自社や現場と比較したり、
導入を検討するなどは、
簡単にできるはずのものではありません。

原著者F. ラルー氏と親交があり、
邦訳版の解説者でもある
賢州さんとお会いしてその存在を感じ
直接お話を聞いてしまおう!!
となった次第です。

―――――

さて初回の今日は、まずは
「TEALとは何か?」
についての確認です。

TEAL組織論の次の3つの切り口
について簡単に見渡したいと思います。

1.歴史的に見た組織の進化の5段階
2.ティール組織に見られる3つの特徴
3.ティール組織(生命体)独自の特質

■社会・組織は進化している(5つの組織モデル)

前述のように、ティール組織とは
人類や人が一生をかけて進化しているように
人が集まる「組織」も進化している
という前提に立った組織論です。

原著の副題:
A Guide to Creating Organizations
Inspired by the Next Stage of
Human Consciousness

直訳すると
(次世代の人の意識にインスパイア
された組織を創造するためのガイド)
となりますね。

その「人の意識の進化」を
インテグラル理論に倣って
レッド、コハク、オレンジ、グリーン、ティール
の5段階に色分けし5つの組織モデル
として示しています。

5つの組織モデルは、
五重の円が示しているように
各段階での伸びしろを次の段階で
内包しています。

また、1つの組織を
「目的面、構造面、運営面」で見た際に、
どの組織モデルの特徴に最も
経営の重心が置かれているか、という点と
多様なモデルが共存しているという現実を
知ることが大切であるといえるでしょう。

次に、人類の歴史を振り返ってみて
人の意識の成長と共に、
社会・組織はどのように変化してきたのかを
時系列的に示し、その特徴をさらに
詳しく説明したものが下表になります。

ここでは、書籍等で調べれば分かる点
についての詳しい説明は省きますので、
ご質問やご相談等があれば直接
ご連絡を頂ければ幸いです。

さて、皆様の組織・職場は直感的に
どの組織モデルだと感じましたか?

また、組織の目的や構造、運営の実態
で見た際には、どの組織モデルの特徴に
最も経営の重心が置かれているでしょうか?

私自身の前職は多国籍企業で
ORANGE組織の最たるものであった
と思います。

職責はいくつかありましたが
「コントローラ」という日本企業では
あまり聞かれない役割がありました。

その重要な職務の一つが上表の中の
■目標達成のための予測と管理のマネジメント

文字通り、事業業績の計画・予測・結果の
毎月・四半期・半期・年間の詳細な報告はもとより、
日本のトップとペアで、毎月のビデオ会議。
グループのCEO・CFO、ビジネスユニットの
責任者らとビジネスレビューもありました。

MBAの一大科目にControllership
というのがあるくらい、欧米企業の
特徴を表しているように思います。

■ティール組織の3つの特徴

さて、前述のような今までのビジネスや
社会の常識を覆し、
上下関係も、売上目標も、予算もない??
のに、 圧倒的な成果をあげる
「ティール組織」(進化型組織)が
世界中に現れていると
F. ラルー氏は発表したわけです。

その膨大な事例研究から導き出されたのは
「ティール組織」の経営手法には
3つの突破口(ブレイクスルー)
があったというものです。

1.自主経営(Self management)
一人ひとりあるいはチーム単位の
意思決定を中心に据えた
組織構造になっている

2.全体性(wholeness)
一人ひとりが、ありのままの自分
(as a whole)として存在できる
場(関係性)になっている
→メンバーひとり一人がもっている
潜在性をすべて使って組織を運営している

3.存在目的(Evolutionary purpose)
進化する目的を持ち続け、
組織の使命や目的に対する深い問いを、
個人レベルと共に組織レベルでも持っている

これら3つについては、次回以降
皆様の現場とつなげた内容で考察して
いきたいと思います。

だいぶ長くなってしまいましたので
今日はここまでにいたします^^

お読み頂きありがとうございました。

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