労働人口の約半数がAIに代替されていく時代が
到来しています。( AIと共存する未来 ~AI時代の人材~ 参照)
孫正義氏は先日、今後の唯一の投資先として
一貫して狙いを定めているのはAIに関する事業である
と話されていました。
AI (Artificial Intelligence:人工知能) に
とって代わることのできない職業的能力とは何でしょうか?
それは「智恵※の体得力と伝承力」である
と、田坂広志さんは説いておられます。
(※智恵: 経験を積んで体得した暗黙知)
AI失業がクローズアップされている昨今ですが、
「暗黙知」を体得し伝承する力は、
士業や大企業のエリート層に限らず
昔も今も至る所で必然的に求められてきたもので
普遍的に不可欠の能力であると私はみています。
ある創業70年の茶道具専門店。
2代目の父の時代に、事業の軸足を
華道具卸店から茶道具に転換されました。
当然ながら1からの顧客開拓。どうされたか?
得意(手先の器用さ)を活かし、
茶道の先生の困りごとを親身に解消しながら、
いつも恵比寿様のような満面の笑みをたたえつつ
最高の道具を提供してこられました。(暗黙知の体得①)
大手小売業を10年前に辞め
自ら家業を継いだ3代目のDさんは、
約2年前、ほぼ “むりくり”(笑) 社長にさせられ?ました。
彼はどうしたか?
もちろんマニュアルなどはあるはずもなく、
茶道を極める高齢の先生方を相手に
身が縮まる思いをしながらご苦労されたことでしょう。
父の背中を仰ぎながらも、気がつけば10年以上をかけて・・
父とは全く異なる独自の営業スタイルを築いていたのです。
(暗黙知の体得②)
そこに4年前、自分より2歳年下のEさんが加わりました。
工業系企業の品質管理者という経歴で
全くもって異業種からの転職です。
今、D社長には「暗黙知の伝承力」が
Eさんには「暗黙知の体得力③」が、問われています。
彼もまた10年をかけて、試行錯誤を繰り返し
自分だけの暗黙知を築かなければならないとしたら?
急速な高齢化社会、日本文化の伝承危機を乗り切り
ピンチに見える社会現象をチャンスとして活かすには
急がなければなりません。
さて、AI時代に生き残り、社会を変革し
組織や社会を引っ張っていくリーダーに必要な力量は
「職業的能力」だけでは足りません。
田坂広志氏は次の3つの力量を定義されています。
①職業的能力(暗黙知の体得力と伝承力)
②対人的能力(非言語コミュニケーション力と体験的共感力)
③組織的能力(心のマネジメント力と成長のリーダーシップ力)
驚きました。。。
実際、これらは私自身がクライアント先において
経営者様とタッグを組み、全身全霊で取り組んでいること
そのものだったからです。
微力ながらも全力で取り組んでいる私の日々の覚悟を
師と仰ぐ時代の賢人が後押ししてくださっている・・
そんな光栄な気持ちと勇気とが湧いてまいります。
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